〈依存・共依存、DV〉

DV(ドメスティックバイオレンス)の背景には、依存・共依存関係が潜んでいることが多いものです。

依存にはアルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存、性依存、最近ではゲーム依存やネット依存などさまざまです。

依存は、依存する人の生活や心、人生はもちろんのこと周囲の人間関係も破綻させます。それでも依存する人は、依存をやめることはなかなかできません。ほとんどできない、といっても過言ではないでしょう。

本人もやめるべきだと頭ではわかってはいても、破綻のそのときまで、いえ破綻しても尚止められないことが多いのです。

依存をする人の心の中には「空虚感」といってもよいであろう、「満たされないもの」があります。その空洞を埋めるかのように依存を繰り返すのです。もちろん依存によってその「空虚感」が満たされることはありません。所詮は一時しのぎ程度の効力しかないのです。だからこそ、繰り返すのです。

また、その破綻へと向かう人をケアする役割で共依存におちいる人もいます。

DVなどで殴られて歯や骨を折られようと、以前と同じひどい状況になるとわかっていても、尚その相手の元へ戻るのはやはり共依存をする人にも「空虚感」があることが多いからです。

誰かをケアすることで自分の存在価値を再認識し心の空洞を満たそうとするのです。

しかし、この場合もまた所詮は代替行為なので満たされることはありません。

根本的に改善するにはこの「空虚感」をみつけて改善することが必要です。

しかし、依存の場合、まずは依存の対象から離れなくてはなりません。

脳(頭の中)が依存の対象でいっぱいに満たされている状態では心理療法(カウンセリング)がうまく機能しないからです。

ですので依存の方の場合、当ルームではまずは自己暗示法などを用いてクライアントの方の状況を整えます。

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