〈依存の治療〉

依存の治療はまず1、「依存の対象」を断つことから始めます。

その次に、同時並行的に2、依存してしまっている人の「心の問題」へと向かっていきます。(カウンセリングにより日々のストレス状況の緩和も行います。)

多くの場合、何かに依存する人は心の中に「空虚感」といったものを抱えています。ぽっかりと心に空いた穴のようなものです。

それを突き止めて、何らかの解決をします。

そうしなければその心の穴にアルコールやギャンブルの興奮や性的な興奮などを注ぎこみ続けることになります。

1→2の順序でなくてはならないのは、依存の対象と密接なクライアントの頭のなかはほとんどそのことで一杯になっていて2の作業は途中で挫折することが多いからです。

ですから、まずは依存の対象から遠ざかることが必要です。

そういう意味からも専門機関で薬物療法や入院処置などで依存対象から遠ざかることもとても重要です。

当ルームでは心理療法を行います。1の作業は「自己暗示法」を用います。

これは段階的に強化していく手法の自己暗示法です。

全部で4段階あります。

もちろん第4段階まで至れば複層的な自己暗示により強力なツールを手に入れることになります。

ただ発達障害の方やクライアントの方の個性により苦手な段階がありますので、その場合はその方に合わせて修正いたします。

「依存」は治りづらいとよく言われます。

それは確かですが、きちんとした順序と段階、それにその方の個性も重視していくことでその精度は高まると考えます。

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